中川多理人形展「Till Dawn――暁に」

中川多理人形展「Till Dawn――暁に」

2020年5月23日[土]〜  online viewing


虎の腹に入って天竺に向かおうとする、荒唐無稽な物語の主人公・親王は67歳。 不思議な縁で親王に添う春丸。 中川多理の物語に向かう独自の視点が人形に結ばれる。

★展示によせて 中川多理から、パラボリカ・ビスの展示最期にふさわしく『高丘親王航海記』(澁澤龍彦)、『ドラキュラ』(ブラム・ストーカー)をテーマにした作品が寄せられる。 『高丘親王航海記』に描かれているのは、澁澤龍彦の自身の死へ向かう旅路、それも意外と軽妙な死であると勝手に思っているが、親王67歳というのもなかなか妙である。私はこの夏67歳になる。いろいろ重ね合わさずにはいられない。 世紀末が世紀を跨いで10年間に色濃く現れるというのが持論だが、それが ’20年になっても空けずむしろ闇を濃くしているのは、活動の母胎『夜想』にとっても僥倖なのかもしれないが、もうここでは開けることより、せめて闇に光をと思う他ない。その光が時代にふさわしい肌理をもっていればさらに幸と。 闇に時代の光を描ける数少ない作家である中川多理の充実はまださらに続きそうだ。その作品がコロナウイルス禍で封鎖されたビスに到着する。最期の展示を封印したままで行うのはビスらしく、そこに未来にはばたく作品が入るのもまた嬉しい。 (今野裕一)

★ONLINE VIEWING コロナウイルス禍による休業要請によって最期の展示会期がずれました。 会場に御入場になれません。ネット上での公開となります。 ただし期間中に解除になりましたら、予約制で公開する予定です。


http://www.yaso-peyotl.com/archives/2020/05/tari_till_dawn.html